印刷博物館(@文京区)

トッパン印刷が運営している、印刷博物館に行ってまいりました。文京区の凸版印刷本社内にあります。グーテンベルク以降、グーテンベルク以前の印刷物がずらり展示されています。

印刷や印刷技術というものは、私の専門にとって書かせないものですから、マクルーハンをひも解くまでもなく必見です。

16世紀の活版印刷の工程とか、VTRでしたが、どんなふうに印刷していたのか具体的によくわかり面白かったです。とにかくとっても大変ですね。特に

活字を組む→印刷をする→校正をやる→間違っているところの活字を組みかえ直す→また校正をする→印刷をする→校正をする→……

って延々やっている作業は「活字を組む」っていう作業が今とは比べ物にならないくらい煩雑な手作業を必要とすることを考えれば、もう大変なものだと思いました。あの作業を繰り返して、やっとあの分厚い書物が刷り上がるわけです。そりゃ、本も高価になるはずです。

そしてやっぱりグーテンベルグの42行活字バージョン聖書がみられたのは良かったです。

個人的に面白かったのは、棟方志向の版画をほっている風景を移した映像。ベートーベンの第九を「フンフン♪」と鼻歌で歌いながら、ものすごい速さで作品をほり上げていくその手つきは圧巻でした。